隠し味や料理に照りを出すのに欠かせないみりん。
もともとは飲むお酒だったんです。
室町時代から江戸時代にかけてみりんはお酒として飲まれていました。そのほんのり甘い口当たりから女性に人気だったそうです。もちろん、男性も飲んでいたようですよ。
みりんは春から夏にかけて冷やして飲まれていました。江戸では「本直し」、京都や大阪では「柳蔭(やなぎかげ)」と呼ばれ、その名のとおり柳の下で涼みながらでちびりちびりと飲む風流なお酒だったようです。
そのまろやかな甘味を生かしてそばつゆに隠し味で入れられるようになったり、うなぎの蒲焼のたれに使われたりするようになりました。それが戦後、一般家庭にも広まり調味料として定着していきました。
今ではみりんを飲むなんて習慣はほとんどありませんが、お屠蘇(とそ)なら飲んだことある人もいるでしょう。お屠蘇とはお正月に飲む生薬を漬け込んだ一種の薬草酒で、邪気を払い無病長寿を祈るおめでたいお酒のことです。日本酒に生薬を漬け込むのが多いんですが、実は本みりんに漬けることもあるんですよ。
もしかしたら知らないうちにあなたもみりんを飲んでるかも知れませんね。










