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第11話
飲む点滴 あまざけ

毎年のように言われていますが、今年も暖冬だそうです。暖冬とはいえ、だんだんと冬らしくなってくるにつれ吹きすさぶ木枯らしが身にしみます。コタツとあたたかい飲み物が恋しくなりますね。
湯気のあがるあまざけが入ったカップを両手で包み、かじかんだ手をあたためます。フーフーと熱さを和らげながら飲みほし、体の中からほっこりと寒さで縮こまった体をときほぐす・・・。あまざけは冬の風情ただよう飲み物だと思いませんか。
しかし、俳句の世界ではあまざけは夏の季語とされているのです。意外ですね。

俳句が盛んであった江戸時代において、あまざけが一番よく飲まれた季節は暑い夏だったのです。そして江戸の町のあちこちを天秤棒であまざけを担いだあまざけ売りが行きかったそうです。江戸時代の人々はあまざけといえば夏を連想したのですね。
  なぜ江戸時代の人々は夏にあまざけを飲んだのでしょう。
あまざけにはたっぷりのビタミンB・ブドウ糖・アミノ酸が入っています。実は、これはみなさんが体調の優れない時に病院でうける点滴の成分とほとんど同じなのです。さらにあまざけは醗酵によって消化されやすい形になっていますから、吸収も良いという優れものなのです。そのため、あまざけは「飲む点滴」とも言われているのです。
このようなことを江戸時代の人々は経験的に気づいていたのでしょう。そしてあまざけを夏バテ防止のために飲んだのです。
今ではあまざけは冬の飲み物として定着していますが、夏に飲もうが冬に飲もうがあまざけのもつ栄養にはかわりありません。あまざけで健康な毎日を送りませんか?

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